トピックス
- 小久保康昌招聘教授が「神経変性疾患領域における難病の研究 水準の向上や患者のQOL向上に資する研究」ワークショップで発表(2024.7.19)
小久保康昌招聘教授が下記の通り、「神経変性疾患領域における難病の研究 水準の向上や患者のQOL向上に資する研究」ワークショップで発表します。
厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業
「神経変性疾患領域における難病の研究 水準の向上や患者のQOL向上に資する研究」
令和6年(2024年)度 ワークショップ
2024年7月19日(金) JA共済ビル カンファレンスホール
演題名:ALS/PDC -研究の歴史と最近の話題-
三重大学 地域イノベーション学研究科招聘教授 小久保康昌
- 関係論文が国際雑誌に掲載(2024.5.15)
Leventouxおよび森本らによる「iPS細胞由来アストロサイトを用いて、CHCHD2遺伝子の減少に伴うミトコンドリア機能不全がKii ALS/PDCの病態であることを解明」に関する原著論文が国際雑誌「Acta Neuropathologica(Impact Factor: 16.2)」に掲載されました。
Title: Aberrant CHCHD2-associated mitochondriopathy in Kii ALS/PDC astrocytes.
三重大学のプレスリリース記事
https://www.mie-u.ac.jp/news/topics/2024/05/post-3193.html
- 伊勢新聞に研究成果に関する記事が掲載(2024.3.23)
伊勢新聞に、「KiiならびにGuam ALS/PDC患者脳由来タウフィラメントのCTE(慢性外傷性脳症)パターン構造形成」に関する原著論文についての記事が掲載されました。
記事タイトル: 難病の発症原因はウイルス感染か 予防法確立に期待、三重大など発見
内容:三重大学の小久保康昌招聘教授らの研究グループは、世界で紀伊半島南部のごく一部地域などでみられる難病の神経変性疾患ALS/PDCが、ウイルス感染で発症する別の神経変性疾患と同種であることを発見した。ALS/PDCの原因特定や予防法確立につながる可能性が期待される。
小久保招聘教授によると、ALS/PDCは全身の筋肉が衰えるALS(筋萎縮性側索硬化症)や、体の震えなどを伴うパーキンソン病、認知症の症状が併発する難病で、国内では紀伊半島南部のみに存在している。
ALS/PDCは、脳や脊髄にタウタンパクと呼ばれるタンパク質が蓄積することで引き起こされるが、タウタンパクが蓄積される原因は分かっておらず、根本的な治療法は確立されていない。
研究グループはタンパク質の構造を保ったまま観察可能な「クライオ電子顕微鏡」でALS/PDCの原因となるタウタンパクを観察。頭部への外傷や麻疹ウイルスの感染で蓄積される別のタウタンパクと同じ構造を持つことを突き止めた。
東京都医学総合研究所やイギリスの研究機関などとの共同研究の成果で、科学誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に昨年12月に掲載された。
小久保招聘教授は「ALS/PDCがウイルス感染で引き起こされる可能性が示唆された発見。将来的にはワクチンなどの予防法に結びつく可能性がある」と話した。
出典URL:https://www.isenp.co.jp/2024/03/23/107788/(伊勢新聞HP)
- 関係論文が国際雑誌に掲載(2023.12.19)
Qiらによる「KiiならびにGuam ALS/PDC患者脳由来タウフィラメントのCTE(慢性外傷性脳症)パターン構造形成」に関する原著論文が国際雑誌「Proc Natl Acad Sci U S A(Impact Factor: 12.0)」に掲載されました。
Title: Tau filaments from amyotrophic lateral sclerosis/parkinsonism-dementia complex adopt the CTE fold
- 関係論文が国際雑誌に掲載(2023.10.24)
小林らによる「Kii ALS/PDC患者iPS細胞由来アストロサイトから放出される細胞外小胞のタンパク質プロファイリング」に関する原著論文が国際雑誌「Neurological Sciences(Impact Factor: 3.2)」に掲載されました。
Title: Protein profiling of extracellular vesicles from iPSC-derived astrocytes of patients with ALS/PDC in Kii peninsula
- 第43回定例記者懇談会(認知症疾患の脳内に病的蛋白質が蓄積する要因を解明)
三重大学では、本学の教育・研究・医療、それらを通じた社会貢献における取組や成果、大学の近況を積極的に情報発信するために、定例記者懇談会を定期的に行っています。第43回定例記者懇談会において、Kii ALS/PDCの脳内に病的蛋白質が蓄積する要因を解明した論文報告について、プレスリリースを行いました。
- 故・葛原茂樹先生への追悼文が国内雑誌に掲載(2022.11.22)
小久保による故・葛原茂樹先生への追悼文「葛原茂樹先生から教わったこと」が、国内雑誌「神経治療学」に掲載されました。
リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/39/3/39_111/_pdf/-char/ja
- 関係論文が国際雑誌に掲載(2022.9.21)
佐々木らによる「Kii ALS/PDCにおけるAPOE遺伝子型とタウ病理の関係」に関する原著論文が国際雑誌「Neurology(Impact Factor: 9.91)」に掲載されました。
Title: APOE Alleles With Tau and Aβ Pathology In Patients With Amyotrophic Lateral Sclerosis and Parkinsonism-Dementia Complex in the Kii Peninsula
- 関係論文が国内雑誌に掲載(2021.12.4)
葛原による「Kii ALSを初期に報告した重要な古文献」に関する総説(英訳)が国内雑誌「臨床神経学」に掲載されました。
Title: "Endemic paraplegia of Koza in Kii" in Honcho Koji Innen Shu published in 1689 is probably the earliest description of amyotrophic lateral sclerosis of Kii Peninsula: Presentation of the original and investigation of factuality
- 関係論文が国際雑誌に掲載(2021.12.4)
小久保らによる「Kii ALS/PDC集積地への移住発症者の剖検例」に関する論文が国際雑誌「Neurological Sciences(Impact Factor: 3.307)」に掲載されました。
Title: An immigrant family with Kii amyotrophic lateral sclerosis/parkinsonism-dementia complex